ちえちゃん俳句 (「日々是好猫」~その後)

カテゴリ:俳句研究 ~分類( 2 )

虚子俳句の分類

 (~この少し前に「芭蕉俳句の分類」をあげています。)     

 高濱虚子の俳句 分類

□一般的見方の 状況を詠んだ句

 遠足の おくれ走りて つながりし
 風吹けば 来るや隣の こいのぼり
 三つ食へば 葉三片や 桜餅
 白酒の紐の如くに つがれけり
 薄暑はや 日陰うれしき 屋形船
 客を待つ 夏座布団の 小ささが
 天草の 島山高し 夏の海
 白牡丹と いふといへども 紅ほのか
 もの置けば そこに生まれぬ 秋の蔭
 秋空を 二つに断てり 椎大樹
 紅葉見や 尼も小縁に かしこまり
 荒れもせで 二百十日の お百姓
 中州にも 柳の家や 秋の川
 明け放つ 障子の蔭や 芙蓉咲く
 桐一葉 日当たりながら 落ちにけり
 山畑の 粟の稔りの 早きかな
 爛々と 昼の星見え 菌(きのこ)生え
 一枚の 紅葉且つ散る 静かさよ
 かけて見せ 外しても見せ 芋水車
 遠山に 日の当たりたる 枯野かな
 沢庵や 家の掟の 塩加減
 襟巻の 狐の顔は 別に在り
 見下ろして やがて啼きけり 寒鴉
 鳰がゐて 鳰の海とは 昔より
 流れ行く 大根の葉の 早さかな
 大空に 伸び傾ける 冬木かな
 大空に 羽子の白妙 とどまれり
 年礼や いたく老ぬる 人の妻
 からからと 初湯の桶を ならしつつ
 初句会 浮世話を するよりも
 東山 静かに羽子の 舞ひ落ちぬ
 たてかけて あたりものなき 破魔矢かな
 片づけて 福寿草の 置かれあり


□主観的見方の 状況を詠んだ句
 鎌倉を 驚かしたる 余寒あり
 涼しさの 肌に手を置き 夜の秋
 どかと解く 夏帯に句を 書けとこそ
 行水の 女に惚れる 鴉かな
 金亀子(こがねむし) 擲(なげう)つ闇の 深さかな
 われの星 燃えてをるなり 星月夜
 へつらふが 如き夜学の 教師かな
 秋灯や 夫婦互に 無き如く
 木曽川の 今こそ光れ 渡り鳥
 秋蝉も 泣き蓑虫も 泣くのみぞ
 大寒の 埃の如く 人死ぬる
 節分や 鬼も医師も 草の戸に
 鴨の中の 一つの鴨を 見てゐたり
 たたずめば 落ち葉ささやく 日向かな
 初空や 大悪人虚子の 頭上に
 初鶏や 動きそめたる 山かづら
 去年今年 貫く棒の 如きもの
 加留多とる 皆美しく 負けまじく
 神慮今 鳩をたたしむ 初詣
 鎌倉を 驚かしたる 余寒あり


□自分はどうだ、どうした の句
 春風や 闘志いだきて 丘に立つ
 春潮と いへば必ず 門司を思ふ
 目黒なる 筍飯(たけのこめし)も 昔かな
 葛水に 松風塵を 落とすなり
 暫くは 四十雀来て なつかしき
 卯の花の いぶせき門と 答へけり
 彼一語我一語秋深みかも
 蓑虫の 父よと鳴きて 母もなし
 目さむれば 貴船の芒 生けてありぬ
 なつかしき 京の底冷え 覚えつつ
 冬日今 瞼にありて 重たけれ
 来る人に 我は行く人 慈善鍋
 寒声に 嗄らせし喉を 大事かな
 又例の 寄鍋にても いたすべし
 一冬の 寒さ凌ぎし 借頭巾
 一筋に 神をたのみて 送りけり
 酒もすき 餅もすきなり 今朝の春

    芭蕉さんのと同じく下記のサイトを参考にしました。
                 「俳句日記」
  http://www.haikudiary.jp/haijin/person/kyoshi.html
                    (リンクさせていただきました)

 私的感想:
今の時代、パソコンがあって「分類」はすぐに出来ていいですね。
切り取って貼付けだけでどんどん分類出来ます。(^_^)

虚子さんのこの作業をさせていただく時にすぐに注目したのが、
物の位置や物を止めた位置の詠み方です。(参考)
その他、一般的見方であろうと思う句も、わざわざ詠みとめる
するどさですね~。

 風吹けば 来るや隣の こいのぼり
 明け放つ 障子の蔭や 芙蓉咲く
 遠山に 日の当たりたる 枯野かな
 大空に 羽子の白妙 とどまれり
 たてかけて あたりものなき 破魔矢かな
 片づけて 福寿草の 置かれあり

        ~私も今後少し「位置」を気にしてみます(^_^)

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by tuduki2300 | 2009-12-07 07:55 | 俳句研究 ~分類

芭蕉 研究

   芭蕉の俳句 の研究?です
               ~分類を試みました
    
    「俳人別の俳句一覧」  より
http://www.haikudiary.jp/haijin/
(リンクさせていただきました)

■一般的見方の状況を詠んだ句
春なれや 名もなき山の 薄霞
春雨や 二葉に萌ゆる 茄子種
田一枚 植ゑて立ちさる 柳かな
猫の恋 やむとき閨の 朧月
ほろほろと 山吹散るか 滝の音
六月や 峰に雲置く 嵐山
五月雨を 集めて早し 最上川
ほととぎす 鳴く鳴く飛ぶぞ 忙はし
秋風の 吹けども青し 栗の毬
初秋や 海も青田も 一みどり
枯枝に からすのとまりけり 秋の暮
この道や 行く人なしに 秋の暮れ
あかあかと 日はつれなくも 秋の風
荒海や 佐渡に横たふ 天の川
道のべの 木槿は馬に 食はれけり
菊の香や ならには古き 仏達
箱根こす 人もあるらし けさの雪
初雪や 水仙の葉の たわむまで
ねぎ白く 洗ひたてたる 寒さかな

■主観的見方で状況を詠んだ句
行く春や 鳥啼き魚の 目はなみだ
春風に 吹き出し笑う 花もがな
辛崎の 松は花より 朧にて
蛸壺や はかなき夢を 夏の月
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声
夏草や 兵供が ゆめの跡
あらたうと 青葉若葉の 日の光
文月や 六日も常の 夜には似ず
砧打て 我に聞かせよ 坊が妻
月白き 師走は子路が 寝覚め哉
石山の いしより白し あきの風
月はやし 梢は雨を 待ちながら
びいと啼く 尻声悲し 夜の鹿
むざんやな 甲(かぶと)の下の きりぎりす
から鮭も 空也の痩も 寒の内
ふるさとや 臍の緒に泣く 年の暮
木枯に 岩吹きとがる 杉間かな
旅人と 我名よばれん 初しぐれ
いざ子ども 走りありかん 玉霰
初時雨 猿も小蓑を ほしげなり
海暮れて 鴨の声ほのかに白し
山里は 万歳遅し 梅の花

■自分はどうした、どうだを詠んだ句
行く春を 近江の人と 惜しみける
夏近し その口たばへ 花の風
水無月や 鯛はあれども 塩鯨
おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな
物いへば 唇寒し 秋の風
名月や 池をめぐりて 夜もすがら
こもり居て 木の実草のみ ひろはばや
一屋(ひとつや)に 遊女もねたり 萩と月
年暮ぬ 笠きて草鞋 はきながら
馬をさえ ながむる雪の あしたかな
住みつかぬ 旅のこころや 置火燵(おきごたつ)
いざ行かん 雪見にころぶ所まで
旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る
鷹一つ 見付てうれし いらご崎


 
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by tuduki2300 | 2009-11-09 06:06 | 俳句研究 ~分類



当初「日々是好猫」としていたものを改題。「日々是好俳句」で某掲示板での1年間の時々状況。 ~最終「ちえちゃん俳句」抜粋(別課金ブログあり)
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